あなたが憧れていた女優や、羨望の目で見ていたモデルさんが、こっそり実践していた「シミ・しわ・たるみ」の治し方

化粧品でカバーすればするほど肌のトラブルを招く!?

特別に敏感肌の体質だったわけでも、不運だったわけでもありません紹介したさまざまな例は、あなたにも起こりうることです。彼女たちが、特別に敏感肌の体質だったわけでも、不運だったわけでもありません。 だからといって、化粧をするなというのは、あまりにも非現実的な話です。女性から化粧をする楽しみを奪うのは、あまりにも酷というものです。ただし、「メイクをするのは仕方がないとしても、せめて薄化粧にとどめておくことが大切。外出から帰ったときには完全に化粧を落とし、肌を休ませてあげなさい」と言いたいと思います。 どうして化粧は、なるべく薄めにしておいたほうがいいのでしょう。また、ときには完全に化粧を落として肌を休めることが、なぜ必要なのでしょう。 その理由のひとつは、化粧すること自体が、人間のもともともっている肌の自律性を損なうからです。厚化粧すればするほど、この自律性が失われる度合いは強くなります。つまり、肌本来のパワーが衰えていくことになるわけです。 肌の自律性だのパワーだのというと、なんだか難しい話のように思われるかもしれません。でも、その意味するところは、じっに簡単です。 その一例として、人間は寒ければトリ肌がたち、暑かったら汗をかきます。これは素肌が生きていることからくる生理作用です。皮層が、外界の刺激によって過剰な負担を受けないように、反射的な機能がはたらいた結果なのです。 もっと具体的にいえば、暑いときに汗をかくのも、肌から皮脂を出して外界の刺激を遮ろうとする「生理的機能」です。そうすることで、人間の肌は、みずから美しくなろうと努力しているわけです。 ところが、いつの頃からか、世界じゅうの女性が化粧をするようになりました。もちろん、日本女性も例外ではありません。 そのせいで、原始時代の人間にくらべると、肌が外界の刺激を直接受けることは少なくなりました。その反面、人間本来のさまざまな肌機能も、化粧によって代行されるようになっているのではないでしょうか。 大仰な言い方かもしれませんが、人類が、火・衣服・住居なども含めて皮層を守る環境を作り続けた結果、表皮を覆う体毛の多くの部分を必要としなくなった、という歴史もあります。 化粧についても同じことがいえるのでは? 化粧をすればするほど、もともともっていた素肌の機能は、本領を発揮する場がなくなります。お肌を過保護にすれば、、目然な機能が「退化」していくのです。 見た目だけを考えるなら、素肌そのものの目律性にまかせるより、手っ取り早くメイクでカバーしたほうが、美しく見せる効果があるかもしれません。 たとえば、ワイドショーなどで「奥さま変身講座」のコーナーが人気を博しています。そうやってファンデーションの色使いや眉の形を変えるほうが、ドラマティックに「変身した気分」を味わえます。 ただし、正しいスキンケアを知らないままで、見た目のファッション性を追求し続けるのは問題です。化粧の壁の下で、あなたの皮層は、息苦しさにあえいでいるのです。 

化粧で覆われつづけた肌は、やがて呼吸力が弱まり、汗をかいても流れていかなくなります。そのうちに、汗の分泌は抑えられ、気候的な寒暖にも鈍くなっていくでしょう。 じっとりと汗ばむような暑いときには、皮脂をたっぷりたくわえながらも、ツャッャと輝いていた肌。風の吹きすさぶ寒いときに、ほんのりと赤みを帯びながらも、透明感を失わなかつた肌かつて多くの日本女性が持ち合わせていた素肌の力は、過剰な化粧によって奪われつつあります。 それと相反するようですが、現代女性の肌は、昔の女性にくらべ、外界の刺激に対して敏感になっています。いつも化粧によって防備されているために、ちょっとした刺激にも耐えられない、ひ弱な状態に陥っているのです。 そこで、急に化粧をやめたりすると、

虚弱体質ならぬ、虚弱肌質になってしまいます

あなたの肌はどのように機能してよいのかもわからずに、有害な刺激をモロに受けてしまいます。
虚弱体質ならぬ、虚弱肌質になっているわけです。

かりに、あなたが、長年愛用してきたクリームを使うのをやめたとしましょう。その時点で、すでにあなたの肌は、正常に皮脂を分泌するはたらきを止めてしまっています。おそらく、むきだしのまま日光やホコリなどの刺激を受け、カサカサ、ボロボロになることでしょう。「これは大変」とばかりに、あわててクリームをつけると、たちまち皮層はうるおってきます。表面上は、やっぱり化粧品の効用はすばらしいということになりますね。少なくとも、見かけの効果としては……。 しかし、その状態が、真に健康で美しい肌といえるでしょうか? 一見、うるおっているように感じられる肌は、持ち前の自律機能によってではなく、化粧品の力でコントロールされているにすぎません。 はっきりいって、外部からの補助がなければ、まともに肌状態をコントロールすることもできないような、不健康なものに変わってしまった、ということです。 事実、今までずっと厚化粧してきた人と、ほとんど化粧しないで過ごしてきた人とをくらべてみればわかります。化粧をし続けてきた人の素顔は、そうでない人よりも、カサカサしたみすぼらしい肌になっているはずです。 もちろん、化粧しない人でも、疲れれば肌が荒れるし、カサつくこともあるでしょう。 でも、ひと晩ぐっすり眠っているうちに、もともと備わっている自然の修復力がはたらきます。翌朝には顔色もよくなり、クマがとれ、押し返すような肌のハリも戻ってきます。なによりも、手で触れたときに、自然なうるおいがあるのを実感できると思います。 しかも、このような回復力のある肌は、シミはできにくいという特徴もあります。なぜなら、少しぐらい日に焼いても、肌自身の力ですぐに回復してしまうからです。
いっぽう、化粧品の世話になりっぱなしの人は、素肌のSOS信号を見逃してしまう危険があります。化粧をとると、シミ、小じわ、肌荒れが進行しているのに気がつくはずですが、ふだんはメイクというベールの下に隠れているせいで、表面上は目立ちません。 化粧の下では、シミ、しわ、肌荒れがどんどんひどくなっていくのですが、それを隠すために、さらに厚塗りしてごまかそうとするので、ますます肌が弱くなっていきます。 そのあげく、ハタと気がついたときには、もうどうしようもないほどにシミが広がっている……。こうなってしまっては、自力で美しい肌に戻すことは、もはや不可能です。 

「肌にいい』はずの高級化粧品も安心できない

「肌にいい』はずの高級化粧品も安心できないそれにしても、なぜ化粧品によるトラブルが増えているのでしょうか。 ここでは、原因を解明すると同時に、どうしたら化粧品のトラブルを防ぎつつ、安心してメイクを楽しめるかについて考えていきましょう。 さっそく本題に入る前に、興味深いエピソードを披露したいと思います。 時代は戦時中111。ドイツで、顔が黒くなる病気が多発しました。 軍需工場で働くシュトラス氏は、毎日、機械油にまみれているうちに、次第に顔が黒ずんできました。初めのうちは、あちこち油の散った肌にホコリがついたのだろうか、と思っていましたが、風呂に入ってこすっても汚れは落ちません。 物資不足の折から、やっと手に入った石験も、洗浄力の足りない粗悪品なのかもしれない。シュトラス氏はそう思い込んでいました。 けれども、肌の黒ずみを気にしていたのは彼だけではありませんでした。工場の同僚たちもみんな、顔が黒っぽくなったことを悩んでいたのです。 やがて灯火管制も解かれ、ほの暗かった室内から出て、散歩を楽しめる日がきました。久しぶりに、太陽のもとで妻の顔を見たシュトラス氏はびっくり。 あれほど色白だった妻の顔がすっかり黒ずんで、せっかくの美貌も台無しになっていたのです。ふたりは互いの顔を見て大笑いしたのですが、考えてみれば、毎日仕事に追われて、互いに顔を合わすのは、辺りが薄暗くなる夕方と明けの明星の見られる早朝だけでした。お互いに、素肌がそんなトラブルに陥っていることなど、気がつくゆとりもなかったのです。 さて、シュトラス氏の顔が黒くなった原因は、機械油による油焼けでした。かたや、妻の顔が黒くなったのは、ヤミで仕入れた安い化粧品を使っていたせいだったのです。当時の化粧品の油分が、機械油と同じく質の悪いものだったために、油焼けしてしまったわけです。 シュトラス氏をはじめ、同僚の男性たちが被った機械油・工業オイルによる油焼けを「リール黒皮症」といいます。とくに、就業環境が劣悪だった戦時中に多発したので、別名「戦争黒皮症」とも呼ばれています。 いつぽう、女性の肌に発生する黒ずみなどの病気を、「女子顔面黒皮症」といいます。刈歳以上の女性に多く、症状としては、顔全体、耳の前後、首からうなじにかけての部分に、紫がかった色素沈着を起こします。 

部分の境界がクッキリしていることが多い

ふつうのシミは、黒ずんでいるところとそうでない部分の境界がクッキリしていることが多いのですが、黒皮症の場合は、境目がよくわからないのが特徴。健康な皮層が、少しずつグラデーション状に黒く変化していき、まるですすけたようになります。とくに症状のひどい例では、目と唇の周囲を除いて、顔の肌全体が黒くなってしまった人もいます。 原因としては、粗悪な化粧品を使っていたケースが多かったのですが、近ごろでは、そうとばかりもいえなくなってきました。 いわゆる粗悪な化粧品でなくても、肌に合わないクレンジング・クリーム、コールド・クリーム、ファンデーションなど、油分の多い化粧品を長期間使っていると、黒皮症に見舞われることがあるのです。 実際、戦時下の黒皮症ほどひどくないにしても、これらのクリーム類を使っている人のなかには、素肌がどことなく黒光りしている人がいます。高い高いお金を払って買った「高級化粧品」をつけているはずなのに、どうして粗悪品と同じような症状が表れるのでしょうか。 元凶は、化粧品の中に含まれている鉱物油や植物油です。今売られている化粧品は、ほとんどといっていいほど石油からできており、高級品もまた例外ではありません。 じっは、この石油に含まれているタールは、紫外線を浴びると敏感に反応し、肌の酵素に刺激を与える作用があります。刺激を受けた酵素は、通常以上に色素細胞をたくさん作り出し、色素沈着を加速度的に促進するわけです。
 また、香料として含まれている植物油なども、日光に反応しやすく、色素沈着を促すはたらきがあります。なかでも、外国製の化粧品は、日本人の肌のタイプに合わないため、よほど注意しないと大変なトラブルを招きます。本来、日本人の肌は皮脂腺が発達しているため、脂分の補給はあまり必要ありません。いつぽう、白人の肌は皮脂腺があまり発達していないので、化粧品には脂分や水分が多く調合されています。しかも、高級品になればなるほど、香料に凝っています。体臭のキッイ白人向けに作られたものですから、日本人の肌には刺激が強すぎます。 同じ外国製品でも、日本で売られているものは、主成分・香料ともに再調合されている場合もあります。でも、海外旅行のおみやげで買ってきたものは、白人仕様です。欧米のスーパーモデルが使っているからといって、そのまま使うのは、鼻カゼをひいたときに劇薬を使うようなものです。それから同じ東洋人が使っているものでも、中国の伝統的な化粧品の中には、水銀、砥素などの毒物が多く含まれていました。大きなメーカーは、安全性のチェックに気を使っていますが、すべての化粧品が安全とはいいきれません。「楊貴妃やマリーアントワネットも愛用していた」なんていう化粧品があっても、絶対に使わないでください。「高級品を使っていれば、肌のトラブルを防げる」「安物を使うから、シミになるのだ」と誤解していると、取り返しのつかないダメージを被る恐れがあります。原料に石油を使い、香料に植物油を含んでいるものは、値段の高さに関係なく、黒皮症のようなトラブルを招きかねないのです。

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