あなたが憧れていた女優や、羨望の目で見ていたモデルさんが、こっそり実践していた「シミ・しわ・たるみ」の治し方

紫外線は、波長の長いほうから、UVA、UVBの2種類に分けられます

UVA、UVBの2種類

穏やかな日焼けなら大丈夫と思うなかれ紫外線がいかにして素肌を痛めつけるのか、もう少し詳しくお話ししましょう。紫外線は、波長の長いほうから、UVA、UVBの2種類に分けられます。赤く火ぶくれを起こすような日焼けをもたらすのは、UVB。じわじわと肌の色を黒くするのがUVAです。「だったら、刺激の少ないUVAで日焼けすればいいのか」というと、それも大きな落とし穴。多くの日焼けサロンでも、「最先端のマシーンによって、UVBがカットされているので、安全です」などと宣伝していますね。そういうサロンなら、丸ごとの太陽光線を受けるのとは違って、見るからに真っ赤にただれることはないでしょう。ただ、日焼け状態の表面的な違いこそあれ、肌を痛めつけて老化させることに関しては、太
陽も日焼けサロンも本質的に同じことです。そもそも皮層は、表皮、真皮、皮下組織の3層構造になっていて、2番目の層である真皮には、コラーゲンとエラスチンという繊維状のタンパク質組織があります。これが、皮層の弾力を維持し、ピチピチしたハリをもたせています。ところが、紫外線に当たると、この弾力維持組織が破壊されます。皮層の弾力が損なわれてしまったら、さらに下にある筋肉や骨などの組織を守れなくなるのです。
それを防ぐために、表皮と真皮の間にあるメラノサイトという細胞が、メラニン色素を作って、真皮の中に紫外線が入り込まないように、バリアを作り始めます。このメラニン色素の色が、表皮を通して透けて見えるため、浅黒くなるというわけです。その点だけをとらえれば、化粧品業界などで悪者扱いされているメラニン色素も、決定的な肌の老化をくい止める「ガードマン」として活躍してくれているといえます。単なる美肌の敵
として切り捨てるわけにはいかないのは、わかっていただけますね。なお、白人の肌が紫外線のトラブルに弱く、皮層ガンの発生が多いのは、黒人や私たち黄色人種にくらべて、そのメラニン色素が少ないためです。

毎日、天気予報といっしょに、当日の紫外線指数を発表し、日焼けしないよう注意を促していま

小麦色の肌が美しいのは、18歳までの話 白人系住民の多いオーストラリアなどでは、毎日、天気予報といっしょに、当日の紫外線指数を発表し、日焼けしないよう注意を促しています。比較的、メラニン色素に恵まれている黄色、赤色、黒色などの人種と違って、無防備に日焼けするU紫外線を浴びることが、生死に関わる問題だからです。まして、オゾン層の破壊などによって、南半球に降り注ぐ紫外線量が増加していることを考えると、洗濯指数ならぬ紫外線指数に神経質になるのも、無理からぬ話ですね。 さて、話を戻しましょう。通常、こうして表皮の中にできたメラニン色素は、時間がたっとバリア機能が衰えて、角質とともにはがれ落ちます。 新陳代謝が活発な年齢(つまり、肥歳以前)であれば、角質十用済みメラニン色素のはがれ落ち方も順調です。夏に焼いた肌も、秋の深まりとともに白い輝きを取り戻します。しかし、回復力が明らかに衰えはじめる加歳以降になると、いったん表皮の中にできたメラニン色素が、いつまでもはがれ落ちずに残ってしまいます。皮層の新陳代謝は、必ずしも部位によって均等とはいえませんから、とくに新陳代謝の衰えている部分は黒っぽくくすんだまま、本来の白さを取り戻すことができません。これが、まさしくシミです。しかも、紫外線のなかで比較的、波長の長いUVAは、肌の奥まで入り込んでメラニン色素を増やす作用があります。そうして、いったんメラニン色素が真皮層まで入り込んでしまうと、事後のスキンヶアでは、簡単にシミを治すことができなくなってしまうのです。 深く沈着した色素は、いつまでもそこに留まり、せっかくのあなたの顔を「老人肌」へ導いていきます。たとえ、火ぶくれを起こしたり、上リヒリするような急激な日焼けをしないからといっても、UVA仕様の日焼けサロンを利用するのがいかに危険か、わかっていただけるのではないでしようか。それに、日焼けは、シミの原因になるだけではありません。紫外線(とくにUVB)は、皮層から水分を奪います。何の防備もなく日焼けした肌は、目元、口元などの乾燥しやすい部分を干からびさせ、無数の小じわを作ります。今ブームのガーデニング・ファンなら、ご存じでしょう。花ならば、水分が不足してしおれかかったとしても、早い時期に水をやれば、なんとか持ち直します。けれども、水分不足のまま放っておくと、シワシワ、パリパリのドライフラワー状態になって、一一度とみずみずしさを取り戻しません。あなたの肌の場合も同様で、これが本格的なしわになってしまうのです。「それなら、日焼けをしてもすぐに水分を補えばいいんでしょう? 少なくとも、早くケアすれば、しわは防げるはずだから……」などと、早合点しないように。 紫外線は、水分を補うだけでは解決しない、重大なトラブルを引き起こします。先ほど、真皮の中には、コラーゲンとエラスチンという繊維物質があることを説明しました。コラーゲンは、真皮が弾力を失わないように、内側から支える柱のような役割をしています。ピルにたとえるなら、鉄骨のようなものです。ところが、紫外線がコラーゲンを直撃すると、繊維がいたるところでブッッリと切断されます。ビルを支えている鉄骨が、あちこちで折れてしまったら、ビルは倒壊してしまいますよね。 皮層も、鉄骨であるコラーゲン繊維が切断された部分は、柱を失って陥没したようになります。大黒柱がなくなった家がぐんにやりとつぶれるように、かって押し返すようなプリプリ感のあった肌には、深いしわが刻まれてしまうのです。困ったことに、コラーゲンなどの弾力繊維は、いったん破壊されると自力で復元することができません。一時的に水分を失ってできた小じわと異なり、化粧水や美容液でいくら補強したとしても、何の効果ももたらしません。たとえば、長年、農業を営んできたお年寄りやベテランの漁師の顔には、深々と刻まれたしわがたくさんありますね。もちろん、彼らの仕事はすばらしいものだと思います。ただ、ちゃんとした防備もせず大量の紫外線を浴び続けたことは、美容医学の立場から見ると、お気の毒だったといわざるをえせん。 彼らは、ある意味で、都会の人々より健康的な生活をしているといえるでしょう。だとしても、肌の若さという面では、知らず知らずのうちに、老化に拍車をかけてきたことになってしまうのです。

「まだ遅くはない、あきらめないでほしい」と申し上げましょう。

 職業上の事情から、どうしても紫外線を浴びなければならない方に対しては、「まだ遅くはない、あきらめないでほしい」と申し上げましょう。  対策の一例として、昔の水郷(千葉・茨城の県境に流れる利根川沿いの水田地域)で働いていた女性や、静岡県駿河あたりの茶摘み娘のように、「手甲・脚半に菅笠、頬つかむり」の重装備で仕事をするのをおすすめします。最先端の美容医学的な見地からみても、昔ながらの日本人の知恵を、頭ごなしに排除する必要はないと思います。このところ人気のガーデニングを楽しむときも、このスタイルは参考にすべきです。一見、古くさいようですが、「娘十八、番茶も出花」の状態を長くキープするためにも、古来からの知恵を、現代に活かしてほしいと思います。

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